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2025.03.23

CLAN interview Vol,3 教育と遊び心──鈴木優伯さんが挑む、新しい「学び」と「遊び」

404 Not Foundはオープンから半年ほど経ち、様々な取り組みが展開されている。

そんな中、本施設にはCLANという会員制度がある。CLANは、ゲームでグループを作る時、同じ仲間を表している。

一番簡単に説明すると

『あそび仲間』である。

不定期ではあるが、CLANにインタビューをしています。

CLANインタビュー第3回目となる今回は、鈴木優伯(以下、ゆうはくさん)さんにお話を伺いました。

CLANの交流会「超内会」ではいつも積極的に参加し、さまざまな人と関わりながらコミュニティを活性化させているゆうはくさん。今回、CLANメンバーで協力して30秒で遊べるゲームを企画する「30秒ゲームセンター」にプランナーとして参加した彼の活動について、改めて深掘りしてみることにしました。

クールで物静かな印象のある彼ですが、話してみると穏やかで誠実な人柄が伝わってきます。そして何より、教育への情熱を持ち続け、新しい挑戦を重ねるエネルギーに満ちた人物でした。

では、彼のこれまでの歩みと、未来への展望について紹介していきます。

ゆうはくさんの原点と「人に伝わる・わかる」表現

現在、ベネッセで小中学生向けの教材制作や、社会人向けのリスキリング(学びなおし)教育関連の仕事に携わりながら、さまざまなプロジェクトにも関わる彼のキャリアは実に多彩です。

東京・新宿や渋谷で育ち、幼い頃から情報伝達や表現の在り方に興味を抱いていたゆうはくさん。

ゆうはく: 普通に漫画やゲームが好きな子どもでしたが、特に漫画家や作り手側が『どういう考え方で作品を作っているか』に興味があったように思います。

慶應義塾大学SFC 環境情報学部へ進学。そこで教育番組『ピタゴラスイッチ』等の企画・制作を行う佐藤雅彦研究室に所属し、映像制作を通して「人に伝えること」の面白さと難しさを学びました。

佐藤雅彦先生の講義『表現方法論』で触れた様々な映像の仕掛けや、新しい考え方・作り方に魅了された経験が、今の彼の原点にあるのは興味深いところです。

ゆうはく:「人に伝わる・わかる」表現には、理論や構造があるということを意識するようになったのは佐藤先生の影響が大きいです。

研究室でその考え方に触れた彼は、教育業界に進んでからも、子どもの視点を大切にしながら、学びを楽しくするアプローチを追求し続けています。

「楽しくて自然と学びたくなる」──子どもの目線に立つ、教材開発の秘訣

ゆうはくさんは、新卒から教育業界に身を置きながらも、常に新しいアイデアを試し続けてきました。

小中学生向けの教育玩具や、学習教材アプリの企画・ディレクション等の仕事に取り組む中で、彼が一貫して大切にしているのは「子どもが一人でも学べる仕組みづくり」です。

ゆうはく: 例えば小学1年生向けの目覚まし時計では、小学校の入学から時間割が始まることもあり、『曜日』の概念を学ぶことが大事なので、朝目覚ましを止めたタイミングで今日が何曜日か音声で教えてくれる機能を作りました。Alexaなどで今では当たり前ですが、13年前に子どものために目覚ましに入れたのは早かったと思います。


(母校の中学生向けお仕事紹介講演より)

進研ゼミのタブレット学習の開発にも携わり、いくつか特許も取得。その仕事への誇りと情熱が伝わってきます。

ゆうはく: 10年以上前、日本のデジタル教育はまだ始まったばかりで、小学生向けの『字の書き方』をタブレット上で学習する方法は世の中にまだ普及していませんでした。書いた字の〇×を自動判定するだけでなく、書き順や字の形の違いがアニメで一目で伝わる仕組みを企画・開発し、今でも活用されています。「字をきれいに書きなさい!」と漠然とした指示では伝わりませんが、子どもが「お手本と自分の字を比べてみたくなる」よう工夫しました。

  

「教育において『情報の伝え方』には、学びたくなる気持ちを引き出すための可能性がある」

彼が大学時代に学んだ「表現の方法論」は、今の仕事にも深く息づいています。

子どもも大人も、「学び」と「遊び」の境界線を超えて

「子ども向けのデジタル教材制作で試行錯誤した知見を、もっと広い分野へ応用したい」

その想いから、最近では社会人教育にもフィールドを広げ、企業のDX推進のための学習コンテンツ開発にも取り組んでいます。現場の課題と経営層の意図をつなぎ、実践的な学びを提供する──時間がなく学びへのモチベーションが上がりにくい社会人に向けた教育に、彼の新たな挑戦があるのです。

さらに、教育から離れた「遊び」に対する新しい試みとして、404 not foundのゲームジャム「30秒ゲームセンター」に参加。わかりやすく楽しめる伝え方の工夫とエンターテイメントを融合させた新たな表現の形を模索しています。

404 not foundという場を活かし、渋谷を舞台にした対戦ゲーム「エナジーボールテニス」という企画を立案。本来できない体験を、リアルとデジタルの融合で再現する──まるで夢のような試みです。


※画面は開発中のものです。

ゆうはく:着想のヒントになったのは、2024年末のCLAN忘年会で、404の大型ワイドモニターに映したゲームの動きに合わせて石川さんが走ったり「やられた~」とふざけているのを見てみんなで笑っていたこと。画面内のゲームの動きと現実の人の動きの連動がとても面白く感じました。もう1つは、かつて大学時代の佐藤雅彦先生の講義で見た大学時代の佐藤雅彦先生の講義で見たNIKEのCMです。ニューヨークの交差点をゲリラ的に封鎖し、突然プロテニスプレーヤーが対戦を繰り広げる──そんな大胆な発想を、渋谷のスクランブル交差点でド派手な対戦ゲームに置き換えて展開したらどうなるか?

現在、彼は数人のチームと共に開発を進めています。子どもから大人まで誰でも参加できるシンプルなゲームで、「振って打ち返す感触」があるオリジナルのコントローラーや、観客が見ていて盛り上がれる演出など「わかりやすさ」と「楽しさ」へのこだわりが感じられます。

ゆうはくさんの魅力

単なる教育コンテンツ開発者にとどまらず、企画者・クリエイター・コミュニティビルダーとして多方面に活躍するゆうはくさん。

企業での仕事だけでなく、社外活動を通じて新しい学びを探求し、その成果を社会に還元し続ける姿勢は、多くの人に影響を与えています。

彼のような存在がいることで、教育の可能性はさらに広がり、学びの形も変わっていく。

そんな未来に期待せずにはいられません。

ゆうはくさんのこれからの挑戦が、どんな新しい「学び」と「遊び」を生み出していくのか
──とても楽しみです。

鈴木優伯

慶應義塾大学SFC環境情報学部(佐藤雅彦研究室所属・NHK教育『ピタゴラスイッチ』他制作)→ベネッセコーポレーションに入社し、小・中学校向けの通信教育サービス『進研ゼミ』向けに多数の教育玩具・タブレット教材アプリを企画開発。昨年から対象を子どもから社会人に変え、教育サービス『Udemy』のプロダクト企画を担当。主に「わからない」「やる気が出ない」困りを解決するために教え方・伝え方を考え、形にする仕事をしています。

※この原稿は録音をAI文字起こし・AI要約によるものです。

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石川 武志

一般社団法人 渋谷あそびば制作委員会 理事 / 超内会長・404 Not Found プロデューサー

石川 武志

デザイン専門学校入学、卒業後、同校で18年の教員経験。その後、ゲーム会社への転職9年目。現在スタジオマネージャー。アートイベントプロデュースや404NotFoundプロデューサーとして東京、大阪2拠点生活中。多様な経験からとりあえずやってみる精神で何事もチャレンジし続けている。

石川武志note


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