

CLAN Interview Vol,2 上演、そして演劇の可能性── 清水ひなたさんの挑戦
-
石川武志
404 Not Foundはオープンから半年ほど経ち、様々な取り組みが展開されている。
そんな中、本施設にはCLANという会員制度がある。CLANは、ゲームでグループを作る時、同じ仲間を表している。
一番簡単に説明すると
『あそび仲間』である。
不定期ではあるが、CLANにインタビューをしていくことにした。
今回、第2回目のCLANインタビューでお話を伺ったのは、演劇を中心に多様な活動を展開する**清水ひなた(ひなたさん)**さん。
ひなたさんがCLANに参加するきっかけとなったのは、舞台関係者のたみおさんが企画した稽古場企画。そこに参加したことをきっかけに404 Not Foundに興味を持ち、CLANのコミュニティにも加わりました。
以来、施設のイベントにも積極的に参加し、演劇だけでなく人とのつながりを広げています。その原動力はどこにあるのか、ひなたさんの表現へのこだわりとコミュニティへの思いを探っていきたいと思います。
⸻
ひなたさんについて
立教大学にて映像身体学を学び、演劇だけでなく映像やダンス、哲学を絡めた表現方法を模索。
その経験を活かし、現在は演劇の脚本・演出を手掛けるだけでなく、イベントの企画・プロデュースにも関わり、表現の枠を広げています。
上演することへのこだわりについて
ひなたさんの活動は、いわゆる“劇団”という枠を超えたものです。
「クリエーションメンバー制」を取り、作品ごとに参加メンバーを募る形式を取っています。また、脚本・演出を担当することの多いひなたさんですが、トップダウン式に指示を出すのではなく、稽古に参加している全員のアイデアで創っていくスタイルにこだわっているとのこと。

「演劇というより、“上演”という行為にこだわっている」
そう語るように、ひなたさんの表現は舞台の枠にとどまりません。
演劇の枠を超えたイベント**「映像身体学を実践する」**を主催し、ダンスや写真、映像など多様なジャンルの作品が出展する**「クリエイションの場」**を提供。哲学的な視点から表現を探求する試みを続けています。
作品のジャンルや、演者と演出家、また創り手と観客などの垣根を超えた対話・交流を生む場を作ること。
それこそが、ひなたさんの考える「上演」のあり方なのです。

⸻
演劇における横断的活動の可能性
演劇の世界には、
✅ 経済的な困難
✅ 観客の拡大という課題
がつきまといます。
ひなたさんは、その解決策として**「演劇関係人口を増やす」**ことに注力しています。
劇場に閉じこもるのではなく、もっと開かれた場で。
最近では、イベントスペースを活用した新しい形の演劇公演を企画。
観客が能動的に参加できる空間づくりに挑戦しています。
また、映像や音楽、アートとのコラボレーションを通じて、
「演劇 × ○○」の可能性を拡張することにも将来的に取り組んでいきたいそうです。

⸻
ひなたさんの魅力
ひなたさんの魅力は、
☑ 演劇の枠にとらわれない表現への探求心
☑ 人とのつながりを大切にする姿勢
この2つに尽きます。
多様なジャンルとのコラボレーションを通じ、
新たな表現を生み出し続けるその姿勢は、
周囲の人に刺激を与え、「表現の場」を開いていく力になっています。
ただ作品を発表するのではなく、観客とのコミュニケーションを重視し、
「一緒に体験する演劇」を作ること。
その試みは、演劇の可能性を広げ、
より多くの人が「表現」に関わるきっかけとなるでしょう。
今後もひなたさんの活動は、演劇の枠を超え、
より開かれた表現の場を生み出していくに違いありません。

清水ひなた
creationそらあいだ主宰、上演作品クリエーター、掬-kikusuku-編集長・ライター

2022年、立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。2024年、同大学大学院現代心理学研究科映像身体学専攻・修士(博士前期)課程修了。
「その場に集う人々が躍動するような創造の場を生み出す」ことをモットーとし、2023年にcreationそらあいだを立ち上げ。
自ら脚本・演出を務める演劇作品の他、展示・映像・パフォーマンスの総合展『映像身体学を実践する』のプロデュース・キュレーション、また“web上の公園”『掬-kikusuku-』の運営等、ジャンルを超えた「空間(=そらあいだ)」の創造に取り組んでいる。
【creationそらあいだHP】
https://creationsoraida.com/
【最新作/予告】
〈上演の場〉を探るシリーズvol.2『buffet』
2025.04. 11(Fri.) 19:00-
2025.04. 12(Sat.) 13:00-/17:00-
2025.04. 13(Sun.) 13:00-/17:00-
本編終了後、Dig Timeを実施。
所要時間は最大で2時間程度を予定(Dig Timeを含む)
※開場は開演の30分前
【cast】
礒珠梨愛、小野塚咲良、田中孝史、槻舘海斗、 中村涼花、原田航輝、樋口佑奈、梨紗(50音順)
【staff】
-脚本・演出- 清水ひなた
-振付協力- 二階美羽
-照明デザイン- 中宿元太
-音響PA- かわせゆうき
-宣伝写真- 副島葵 ほか
【story】
とある地方都市。 ホテルのレストランでビュッフェを食べる山谷と先輩。 ホテルの宿泊客である加来と見田は、推しのライブへ向かう。 一方、近くの公園では大学生の真悟が画家の百花に出会いーー。 3組の時間が重なり合う、それは桜の咲く季節。
【access】
SOOO dramatic!
地下鉄日比谷線入谷駅 1番・2番出口から徒歩1分
JR山手線鴬谷駅 南口から徒歩6分/JR各線上野駅 入谷口から徒歩12分
【tickets】
前売 3,000円 当日 3,500円 学生 2500円(当日学生証をご提示ください)
※全席自由
ご予約 https://buffet-soraida.peatix.com/
※清算は当日・現金支払のみ
【公演HP】
公演詳細はHPをご確認ください。 https://creationsoraida.com/buffet/
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
主催:creationそらあいだ
※この原稿は録音をAI文字起こし・AI要約によるものです。
Player
一般社団法人 渋谷あそびば制作委員会 理事 / 超内会長・404 Not Found プロデューサー
石川 武志
デザイン専門学校入学、卒業後、同校で18年の教員経験。その後、ゲーム会社への転職9年目。現在スタジオマネージャー。アートイベントプロデュースや404NotFoundプロデューサーとして東京、大阪2拠点生活中。多様な経験からとりあえずやってみる精神で何事もチャレンジし続けている。
石川武志note
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/shibua404/404shibuya.tokyo/public_html/wp-content/themes/404shibuya/template_parts/acf/blocks/player_profile/template.php on line 14